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仮想化ホストを N5100 から N100 搭載のミニ PC へ移行してみた件

このブログ開設のきっかけでもある OpenWrt を物理ノードで構築するべく AliExpress にて N5100 搭載のミニ PC を購入したのが 2023/04 ごろのお話でした。 その後、OpenWrt の仮想化に伴う引っ越しを経て役目を失った N5100 機のリプレースが今回のお話になります。(早ッ cube309b.hatenablog.com

現状

現行機種

こちらの N5100 搭載モデルを使っていました。AliExpress 製品ページ

項目 型番/性能
金額 \27,016
CPU Celeron N5100 (4 コア/4 スレッド/2.8GHz/6W)
メモリ SD4-16GB-2666-2R8 (SODIMM PC4-21300 16GB x2) ※1
ディスク CT500P3SSD8JP (PCIExpress 3.0 x4 512GB) ※1※2
TPM 無し
USB メモリ 既存のものを流用
NIC i226-V (2.5GbE x4)
USB USB3.0 x2、USB2.0 x2
外部出力 HDMI x1、Displayport x1
COM RJ45 型シリアルポート x1
筐体 ファンレスアルミ筐体 ※3
電源 12V/4A
USB ファン 12cm 外付けファン

※1 ベアキットに対して自分で増設
※2 マザーボード側の制限で PCIExpress 3.0 x2 での動作
※3 かなり熱くなるため、外付け USB ファンを増設 (と言っても、筐体の上に平置き)

入れ替えの経緯 (詳細)

N5100 機は物理ノードとして OpenWrt を稼動させるべく購入したのですが、当時から述べていた通り OpenWrt を稼働させるにはやや高性能すぎた感もありました。 そんな中、OpenWrt は仮想化され、既存の ESXi ホスト上にて仮想マシンとして稼働することになりました。(これが現在)。

それに伴い、こんな問題が発生しました。
● ESXi 機が万が一故障するとインターネットができなくなったりその他にも被害が大きい
● N5100 機は特に役目がなくなってしまった

そこで、N5100 機に ESXi 機のサブとしての道を見出すべくメモリを 32GB に増設するなど行い、平時は検証環境として再生したわけです。 ただ、仮想化ホストとして多数の仮想マシンを動かすようになると今度は CPU のボトルネックを感じるようになり、今回の決断に至りました。

今後

選定機種

こちらの N100 搭載モデルに決定しました。CW-X86-P5 (AliExpress 製品ページ)

項目 型番/性能
金額 \38,106
CPU N100 (4 コア/4 スレッド/3.4GHz/6W)
メモリ JM4800ASE-32G (SODIMM PC5-38400 32GB x1) ※1
ディスク CT500P3SSD8JP (PCIExpress 3.0 x4 512GB) ※1※2
TPM 有り
USB メモリ 既存のものを流用
NIC i226-V (2.5GbE x2)
USB USB3.0 x2 ※3
外部出力 HDMI x2
COM 無し
筐体 ファンレスアルミ筐体 ※4
電源 12V/3A
USB ファン 12cm 外付けファン

※1 ベアキットに対して自分で増設
※2 マザーボード側の制限で PCIExpress 3.0 x2 での動作
※3 有償 ($15) の追加オプションで USB2.0 x4 を増設可能 (だが、それは購入せず)
※4 かなり熱くなるため、外付け USB ファンを増設 (と言っても、筐体の上に平置き)

N5100 機に比べて良かったところ、悪かったところ
良かったところ

〇 CPU の世代が Jasper lake → Alder Lake-N と進み、性能が向上
〇 メモリの世代が DDR4 → DDR5 と進み、性能が向上
〇 小さい!9cmx9cm ぐらい
TPM モジュールが付属しており、Windows 11 もインストール可 (使わないですけど・・・)
〇 12V/3A で動作するため、夢の USB PD からの起動も目指せる

悪かったところ

× メモリのスロット数が 2 → 1 にダウン
× ディスクは相変わらず、PCIExpress 3.0 x2 動作
× NIC のポート数が 4 → 2 にダウン (用途的には 2 で十分)
× USB のポート数が 4 → 2 にダウン (ESXi のインストール時には USB ハブが別途必要)
× COM ポートの消滅 (OS のインストール後は ESXi Host Client なり SSH なりで接続可)

購入から配達

購入

ショップと追加でやり取りする場合は英チャットが必要になりますが、購入するだけならチャットは不要です。

配達

FedEX IP が (無償で) 選択されていたようで大分早かったです。当初の到着予定は 2024/1/15 でした。早い♪
2024/1/3 AliExpress の Web サイトより注文
2024/1/5 ショップにて発送
2024/1/9 配達完了

開封から起動

開封

マトリョーシカのように同じような箱に包まれ、ビニールテープでぐるぐる巻き

これが製品本来の箱

中を開けると小さい本体がコンパクトに包まれている

付属品。本体、AC アダプター、紙のマニュアル。そして何かのピン。AC アダプターは 12V/3A。極はセンタープラス

本体の前面?既定では何もないですが、$15 支払うと USB2.0 がついたパネルと交換できるらしい

内部の図。メモリスロットがもう一つあればなぁ

メモリと SSD を装着済み

起動

BIOS の画面。メモリも SSD も正しく認識済み。シリアルポートがあればスクショ取れたところ

メモリテストも完了。ノーエラー

Windows 10 での試験起動

システムで正しく認識

Windows 11 Ready

バイスマネージャーの主要デバイスを展開

・ i226-V のドライバはなぜか Intel 社から入手したものだと正常に認識しなかったので、ASUS 社の Web サイトから入手
・ あとは Windows Update でインストール
・ オーディオのドライバは不明 (ESXi ではどのみち使わないですけど)

インターネットアクセスのスピードも良好

ベンチマークの結果 (割愛)

というより、前のスコアが無いので今回のだけ出しても・・・ということで

ESXi 8.0 のインストール

特に問題なくインストール完了

USB PD 経由での電源供給

私が利用しているサブモニターは PHILIPS223S9A/11 になりまして、このモニターの USB-C 端子は 12V/3A の USB PD 出力に対応しているようです。ということで、ここから電源を取ることで、電源に接続しなくても良い構成を考えてみました。

購入したのはこれ (Amazon 製品ページ)です。

ケーブルの USB-C 側をモニターへ、電源端子側を N100 機に接続して電源を投入してみます。





起動はするものの、途中で ESXi が落ちてしまいました!電力が足りないのかも。とはいえ、他に 12V 出力できるアダプターもなかったので今後トライしてみます。

N100 機のリプレースを終えて

お正月休みの思い付きでしたが、良い感じに最新化ができました。


Note
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