フレッツ光マンションタイプの開通に端を発し OpenWrt の仮想化に舵を切り、2 枚の NIC を持つように VMware ESXi 用の自作 PC をアップデートしたのでした。 cube309b.hatenablog.com
- これまでの経緯のおさらい
- どう変えたのか Before (上段)/After (下段)
- OpenWrt の観点での変更は特になし (流用すら可能)
- OpenWrt 用の仮想マシンを作成する
- OpenWrt の仮想化を終えて
これまでの経緯のおさらい
- フレッツ光のマンションタイプの開通案内がきて、コスト削減のためにもプラン変更を志す
↓ - ONU の設置場所をリビングから自室に変更
↓ - 既存の ESXi 機をバージョンアップして NIC を増やしたことで OpenWrt の仮想化が可能に (今ここ)
どう変えたのか Before (上段)/After (下段)
OpenWrt の観点での変更は特になし (流用すら可能)
フレッツ光の戸建てからマンションタイプへの変更ではルーター側の設定は何も変更せずに行けると聞いていました。 実際、動作確認のために設定の入ったミニ PC を繋ぎ変えただけで再びインターネット接続が行えたぐらいです。
ただし、付与される IPv6 のアドレスが変更になるため変更後の回線から以下のサイトにログインして「再設定」を行う必要があり、この再設定を行うまで IPv4 の Web サイトへのアクセスのみが行えませんでした。 (IPv6 の Web サイトのアクセスは無条件で行えました。)
OpenWrt 用の仮想マシンを作成する
vSwitch/ポートグループの作成
追加した NIC が ESXi 上で認識されているはずですので、新規 vSwitch 作成 ⇒ 新規ポートグループの作成をしておいてください。
イメージの準備
cube309b.hatenablog.com 上記の記事を参考にして OpenWrt-cv.vmdk ファイルを作成して、手元に準備します。 ポイントとして make image の引数に「open-vm-tools」を指定することで管理ソフトの VMware Tools がインストールされるので、ESXi の Web UI 上から仮想マシンのシャットダウンが可能になります!
仮想マシンの作成
ESXi の Web UI にアクセスして、仮想マシン作成ウィザードを起動します。
[名前とゲスト OS の選択] 以下の設定を行い、次へ を押します。
設定項目 設定値 ゲスト OS ファミリ Linux ゲスト OS のバージョン その他の Linux 5.x (64 ビット) [ストレージの選択] 任意のデータストアを選択し、次へ を押します。
[設定のカスタマイズ] 以下の設定を行い、仮想マシン オプションタブを選択します。
設定項目 設定値 ハード ディスク 1 「×」ボタンで削除 USB コントローラ 1 「×」ボタンで削除 CD/DVD ドライブ 1 「×」ボタンで削除 SATA コントローラ 0 「×」ボタンで削除 ネットワーク アダプタ 1 LAN につながるポートグループを選択 新規ネットワーク アダプタ ONU につながるポートグループを選択 [設定の完了] 完了 を押します。
[データストア ブラウザ] を起動し、準備した OpenWrt-cv.vmdk ファイルを仮想マシンのディレクトリ内にアップロードします。
作成した仮想マシンの[設定の編集]ウィザードを起動します。
前項でアップロードした OpenWrt-cv.vmdk ファイルを既存のハードディスクとして設定し、保存 を押します。
仮想マシンの起動、OpenWrt 設定
作成した仮想マシンをパワーオンします。
OpenWrt は初期値である 192.168.1.1 を持って起動するのでコンソールで修正するか、クライアントを 192.168.1.x/24 のセグメントに変更して OpenWrt を設定します。eth0 = lan、eth1=wan/wan6 で設定します。 cube309b.hatenablog.com
OpenWrt の仮想化を終えて
これで適正なリソース (1CPU/1GB メモリー) で OpenWrt を起動できるようになりました。インターネット速度も仮想化しても落ちることもなく快適です。 おまけに設定変更のための一時的なバックアップなどもスナップショットで対応できるようになったのも大きいです。それでもスカスカですけどねw
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