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SL-SGT108-P と Deco X50-PoE で PoE に挑戦する (前編)

ふとしたことから、PoE に挑戦したくなって PoE 対応スイッチとメッシュ Wifi システムを購入した話です。今回はメッシュ Wifi の方です。

現状

そもそも PoE とは

Power over Ethernet の頭文字になり、LAN ケーブルを使って通常の通信に加えて電力を送受することです。電力を LAN ケーブル経由で受電できるようになった機械は電源に接続する必要がなくなります。

  • IEEE802.3af:15.4W
  • IEEE802.3at:30W
  • IEEE802.3bt:90W

おおよそ三段方式の規格になっていて、送信 (受信) できる電力が異なります。当然ですが、電力を送る側も受け取る側も上記の規格に則っていなければ、LAN ケーブルはただのデータ通信専用のケーブルになってしまい、電力は別途確保が必要になってしまいます。

現行機種

私の家では tp-link 製のメッシュ Wifi システム「Deco X90」を利用していましたので、(規格上の通信性能は惜しいですが) こちらを交換します。

入れ替えの経緯

機種

入れ替えの難易度から tp-link 製で行くことは決めていたので選択肢は一択で「Deco X50-PoE」です。

要件

以下の要件が必要でした。

  • Wifi 6 に対応していること
  • 2.5GbE に対応していること
  • イーサネットバックホールに対応していること
  • ブリッジモードでの並列接続に対応していること
  • PoE (IEEE802.3at) の受電に対応していること

基本的なネットワークの要件はこちらをご参照ください。 cube309b.hatenablog.com

入れ替え

開封
  1. 箱は X90 よりコンパクトでした。

  2. 本体と電源アダプター以外の付属品もおおむね同じなのですが、壁掛け等のマウントキットが付属しているのが大きく異なりました。

  3. (平べったいので純粋な比較は難しいですが) X90 より筐体もコンパクトです。

移行概要

移行は玉突きで移行することが可能なので、設定値を入力するなどの行為は不要でした。また、移行はスマホの Deco アプリから可能なので PC も不要です。

わかる人はわかると思うのですが、これ、完全に Active Directoryドメインコントローラー移行の手法と同じなんですよね。。。 というのも、Deco をブリッジモードで利用している場合、「メイン」「その他」という役割があるので「メイン」の役割は引き継ぎながら進めるのがセオリーのようです。

www.tp-link.com

移行手順
  1. まず、Deco X90 (サブ機) を削除します。いきなりハードウェア上のリセットボタンを押します。しばらく待つと LED が青白い点滅を始めるのでそうなったら作業完了です。アプリで見てもいなくなっているはずです。 www.tp-link.com

  2. Deco X50-PoE (サブ機) の電源を投入してネットワークに追加します。 www.tp-link.com

  3. Deco X90 (メイン機) からメインの機能を Deco X50-PoE (サブ機) に一時的に転送します。 www.tp-link.com

  4. Deco X90 (メイン機) を削除します。(手順は 1 と同様)

  5. Deco X50-PoE (メイン機) の電源を投入してネットワークに追加します。(手順は 2 と同様)

  6. Deco X50-PoE (サブ機) からメインの機能を Deco X50-PoE (メイン機) に転送します。(手順は 3 と同様)

  7. ファームウェアを更新します。(任意) www.tp-link.com

PoE 受電側の入れ替えを終えて

珍しくトラブルもなく移行が完了しました。この後、PoE 送電側のスイッチが到着したら後編を投稿します。うまくいきますように☆彡後編はこちら。

cube309b.hatenablog.com


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